オンデマンドブックの刊行を開始します! - 2023.06.12
土器編年にみる西日本の縄文社会
土器型式圏が広域的かつ流動的に変化する様相を、人口の推移や集落規模との関係から考察。小規模集落が遠方集落との婚姻関係によって長期継続した点に西日本の縄文社会の特質を見出し、弥生社会へと漸移的に移行していくさまを描き出す。
第1部 縄文土器編年研究の特質
1章 縄文土器編年研究の方法
2章 山内清男の型式と小林行雄の様式
第2部 土器編年研究からみた縄文時代の地域性変化
3章 前半期押型文土器の編年
4章 押型文手法
5章 後半期押型文土器の編年
6章 押型文土器遺跡数の変化
7章 九州南部における縄文時代中期前葉の土器編年
8章 中期末から後期にかけての土器型式の変化
第3部 土器型式圏の広域性と流動性
9章 土器型式圏の統合と分化
10章 地域主義的縄文文化論批判
第4部 縄文集落の小規模性
11章 縄文集落の定住性と定着性
12章 西日本縄文集落の構成と規模
13章 住居址数からみた西日縄文社会の人口増減
14章 遺構から推定する集落の人口規模
終章 小規模集落の長期定着性