オンデマンドブックの刊行を開始します! - 2023.06.12
中世史選書 12
応仁の乱と在地社会
戦乱の中にあって自らの意志で村の命運をかけ「武力」を行使していった京近郊の村落を描き、応仁の乱の具体像を在地のムラの視点から捉え直す。
日本の歴史を二分する画期/戦後の歴史学/政治史的視界の広がり/社会史研究の隆盛/戦争論から/本書の視座
第1章 応仁の乱と山科七郷
応仁の乱と郷民等の動き/郷民と半済/七郷焼失から乱の終結まで
第2章 山城国西岡の「応仁の乱」
村の侍の軍忠状/路次をはばむ寺領地下人等/兵粮/米と半済/東西両軍による半済催促/直納と指出/〔付〕西軍管領の下知状
第3章 応仁の「大乱」と在地の武力
通路の攻防/兵粮をめぐる動き/在地の選択/在地の武力、三つのあり方
第4章 経覚の描いた「応仁の乱」
「文正二年正月・二月」冊の冒頭記事について/応仁元年五月、「京都既破」との情報/西軍大名八人の連署状/朝倉孝景と経覚とのつながり/朝倉の西軍離反をめぐって
第5章 戦場の中の東寺境内
東寺境内での足軽徴募/足軽禁制の起請文/東寺境内の棟数と田数/「公方の足軽」と「所々の足軽」
第6章 いなか―京の情報伝達と応仁の乱
いなか―京の情報交換一覧/直務の開始と使者/応仁の乱中の情報伝達